エギサムライは2013年3月15日をもちまして販売を終了いたしました。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。

エギング用品「エギサムライ」ができるまで

エギング用品「エギサムライ」ができるまで

エギング用品「エギサムライ」は1本1本職人が手作りしています。高知県の四万十ヒノキがエギング用品「エギサムライ」になるまでの製造工程をご紹介します。

餌木製造45年の歴史をもつ「土佐好釣具製作所」で作られる

エギング用品「エギサムライ」は餌木製造45年の歴史をもつ「土佐好釣具製作所」(トサヨシ)で作られます。最盛期は数十人の職人を抱え、創業以来数百万体のエギを世の中に送り出してきた老舗の工房。この町で新たなビジネスを興したことから、先代社長は名誉町民に選ばれたとか。


高知県高岡郡中土佐町久礼。この地でエギサムライは作られる

土佐久礼駅を走る土讃線は単線のディーゼル。

製造工場であるトサヨシ社。伝統のを伝える表札が印象的だ。

壁につり下げられた古いエギ。45年の試行錯誤が伺える。

ヒノキまな板の端材が材料

エギング用品「エギサムライ」の材料は高知県四万十川流域の「四万十ヒノキ」です。CO2削減の一環として森林整備(間伐)を行い、その整備で切り出された間伐材が原材料です。そのため、3.9マークが付与されています(参照:財団法人日本木材情報センター)。ヒノキの間伐材は高知県須崎の土佐龍に運ばれ、ヒノキのバス用品やまな板など生活に密接した木工商品に生まれ変わります。その製造工程で「端材」として処分に困っていた部分がエギサムライになります。まな板などの食卓用途のため、ヒノキは厳選されおり、高級旅館のヒノキ風呂をしのぐ品質が厳選されています。


ヒノキは「土佐龍」から提供される。ヒノキは間伐材。そのため、エギサムライには3.9マークが付与される

土佐龍でのヒノキのまな板製造風景。まな板用として使用されるため、ヒノキの品質は厳しく選定される

まな板であまった部分(端材)が山積みにされる。もともとは捨てられる運命にあった端材。これがエギサムライになる

トサヨシに届いた材料。四万十ヒノキは油成分が強い。そのため工場内にヒノキの香りが漂う

伝統のモデル(型)に沿って削り出される

トサヨシの工場に運ばれたヒノキは機械によって削り出されることによってエギング用品「エギサムライ」の美しいボディを作り出します。創業以来45年間、より釣れる、より釣りやすい(エギンガーが疲れない)を追い求めて試作に試作を重ねました。土地によってエギの形状が異なることから、その原型(モデル)は数百を超えます。そのモデル1本と、ヒノキの角材4本を木工用機械にかけます。4本のヒノキ角材の周りには回転している刃があり、機械のローラーがモデルをなぞると、その刃が角材を削っていきます。およそ5分で行程が終了し、4本のエギがつくられます。


エギの「モデル」(型)。創業以来45年の試行錯誤からたくさんのモデルが生まれた

角材からエギを削り出す機械。モデルと4本の角材をセットし約5分で削り出される

削り出されたエギサムライ。ここから上下の端を切り落とすと、あの美しいボディとなる

工場内にも過去の試作エギが列んでいる。エギサムライの先輩方である

削りだしたヒノキに下処理を加えます

ヒノキから削り出されたエギはその目の細かさゆえ、どっしりと重みがあります。元来エギには桐や楠木やカワラガシワなどが使われてきました。昨今一番多く使われている、桐はとても加工しやすいのですが、比重が軽いため目の部分などに重り(ガン玉)を入れることによって重さを調節しています。こうして、あらゆる木をボディーとした素材は、1個1個が違うため苦労して、微調整を施しているのです。我々の使用するヒノキも同じで1個1個比重が違います。特徴としまして、他木材に比べて固く、重く、風呂やまな板に使えるほど油成分が強く、水をはじきます。削り出されたエギはウレタンニスが塗られ防水処理がなされます。元禄シリーズは、江戸時代のエギの製造方法と同じように直前に「焼き」が入れます。ヒノキの年輪を映し出した元禄シリーズはとても美しくなります。


材料のヒノキ角材と削り出された後のエギサムライ

エギは今まで桐(奥)を使われてきた。エギサムライは桧。木の目が細かく、重い。

元禄シリーズはここで一旦「焼き」が入る。ヒノキの木目が美しい。

水を含まないようニスを塗る。乾燥のため串に刺されるエギは、まるで焼き鳥のよう

キラキラしたドレスを着付けます

アオリイカはキラキラ輝くものに抱きつきます。そのため、エギング用品「エギサムライ」に着せる「ドレス」選びは慎重になります。ドレスは「定番」と「限定品」に分けて用意します。限定品では主にステージ衣装向けの布が選ばれます。スパンコールのような模様がプリントされた布は、時に美しく、時に艶やかにキラキラと輝きます。選ばれた「ドレス」はエギのサイズにカットされ、職人の手によって1本1本着付けをしていきます。


エギサムライに着せるドレスを選ぶ。アオリイカはキラキラ輝くものにだきつくので、ステージ衣装用の布がもっこい

カメレオンでもステンドグラスでもない。ステージ衣装用のキラキラに光が反射して七色に輝いている

選ばれた衣装をカットして着付けの準備をする。

1本1本職人の手で着付けが行われてゆく。申し訳ないが、着付けの技術は企業秘密。熟練には最低10年の経験が必要だ。

職人の手で1本1本描く

龍影シリーズと元禄シリーズは、エギに模様を描きます。工場にはアオリイカが好む色の塗料が100種類以上取りそろえられています。これらの塗料は既製品ではなく、トサヨシが45年間のエギ製造の歴史の中で生み出した、トサヨシ独自の塗料。この塗料を使って1本1本職人の手でエギに模様が書き込まれます。


工場内にはアオリイカが好む色の塗料が多数取りそろえられている。複数の塗料を混ぜ合わせた工場オリジナルである

エギの模様は1本1本職人の手で描かれる。この模様もアオリイカが好むように創業45年以来常に進化している。

描かれた直後のエギ。ご覧のように塗料の部分が盛り上がっている。是非印刷で作られたエギと比べて欲しい

模様が描かれると美しいエギサムライの完成となる

できあがったエギサムライ

エギング用品「エギサムライ」、完成です!しばらくの間は乾燥のためロープにつるされます。美しいエギサムライ数千本が列ぶこの乾燥現場はそれは圧巻。乾燥が終わると、エコに配慮された紙パッケージに包まれ、皆様からのご注文をお待ちしながら、アオリイカとの初めてのランデブーを夢見ています。


できあがったエギサムライ。この3品は試作品。いつ販売されるかは未定だ

乾燥させるため並べられるエギサムライ。

こちらは通称スパイダーマン(傾奇シリーズKRS)。一番人気である。

エコに配慮されたパッケージに包まれ、出番を待ちます